内観コース スタート

自分を知るための内観コースが、今日から始まった。参加者6名。自分に向き合って調べている姿に触れると、こちらも身が引き締まる。

前回やってみて、どういうことなんだろうなぁ??と思うことがある。
ある人が、その人にとっては、とても大事件と思われるような出来事を、内観コースの最後の方に思い出し、愕然としていた。
そのような、本人にとっては、心に残るというか、傷のようなものが残っているような出来事が、何故か、その人の意識の上では消えてしまい、そのことは、あたかも無かったかのような意識で暮らしていたらしい。

思い出したくないとか、自分の中で認めたくない、というようなことから、心理的な機制が働いて、意識から消してくのだろうか。
「自分」という人格の中では、認められないような状態、つまり、その人格の中で統合し切れない、そんな状態なのだろうか。
自分でも認めたくないし、他の人とその当時の話をする場合でも、そのことについては触れない、話さないということを積み重ねる中で、そのことは無かったというストーリーで、自分史というものをまとめてしまうということもあるのかもしれない。

内観という機会を持つことで、自分の記憶の中の実際にあった部分を調べ掘り起こす中で、「封印」していた過去の出来事が浮かび上がってくるのだろうか。
その出来事を、今の自分が直視し、認められることで、暗闇に「封印」する必要がなくなり、明るい中で、全てを認められる、新たなる人格が生まれてくるということなのかもしれない。

出来事に対する捉え方で、その後の感情や行動が導かれてくる。
過去の出来事に対する捉え方でも同様だろう。

過去の出来事、その出来事への捉え方、そこから来る感情、そのことに対する印象・記憶、それを統合する自己、人格・・・それらがどのような関連があるのか、とても興味が湧いてくる。それが今の「自分」を作り出しているようだ。

「自分」とは??
自分を知るための内観コース | - | -