「コミュニティ通貨」というステップ・・・

人の内面に重点をおく、人をベースにした社会(人間愛を基調にした社会)への過渡的ステップとして、「コミュニティ通貨」という経済システムを検討しています。

通貨というものは、面白いもので、日本国内では通貨として「円」が用いられているから、「円」がとても大事なものとして扱われている。
別の通貨圏では、その地の通貨の方が便利で、換金という制度はあるが「円」を持っていてもすぐには役立たない。
日本国内では「円」がすぐ使えるから、できるだけ持っていたいとか、減らないようにしたいという心理も働く。共通の通貨を使っているということは、通貨に対する価値観を共有しているとも言える。
個々の暮らしを豊かに営むために産業活動や文化活動があり、その媒体としての通貨だけど、お金(通貨)が幅をきかせ、「お金主義」の社会になってしまっているようだ。
人の行為や物の実質よりも、お金に価値をおくという共通の価値観が蔓延していると思う。つまり、人の行為や物よりもお金を大事にして、物が無くなるよりも、お金が無くなることの方を心配しているようにも見える。

ここでいう「コミュニティ通貨」は、お金の替わりではなく・・・、
人と人、暮らしと産業活動・文化活動を繋ぐ媒体のようなものだと思う。
やがては、このような通貨も不要になるだろう。
今の段階では、お金の為に働いたり、お金で暮らしているような感覚から解放されて、「コミュニティ通貨」を媒体として、人の行為や物の価値を生かし合うコミュニティを創造しようというものです。
・・・と言っても、最初は通貨を使えるところが限られているから、効果がないように感じるでしょう。
お金ではなく「コミュニティ通貨」を介して、物をやりとりしたり、サービスを提供する人が増えてくると、通貨の効果がグッと出てくるでしょう。
ままごと遊びのように、損得勘定なしで、通貨を受け取り、通貨を使う人たちが増えないと、相乗効果は出ないでしょう。(ここが肝心!)
「コミュニティ通貨」の目的や方向を知って、「お金主義」じゃない、「人と物」主導の経済システムを創造しよう。
「コミュニティ通貨」を使うことで、コミュニティの産業活動も文化活動も、コミュニティの人たちが支えることになり、また、コミュニティの人たちが潤うことにもなり、お金を持たなくても豊かに暮らせるコミュニティへと伸展してゆくでしょう。
個々にお金を持ってもいいけど、コミュニティにお金をおいて、コミュニティの外に対して必要な時に、そのお金を使える仕組みができるでしょう。
(例えば、総数で1000という量のコミュニティ通貨が使われているとしたら、それと同等のお金がコミュニティにプールされているということになりますネ!分かるかな?この辺りは追って詳しく・・・)
アズワンコミュニティは限られた人だけの閉鎖的なものではないから、この経済システムに触れて、共鳴共感する人はどんどん参加するでしょうし、ここを参考にして、各地で、このような経済システムを実行するコミュニティができることを強く希っています。
失敗・やり損ないも多々ありますが、大いに試験・実験していきます。


コミュニティ通貨で暮らせるということは、それだけ物心共に豊かだとも言えるし、同時に、通貨は媒体にすぎないから、実質は通貨の有無に関わらず豊かに暮らせるコミュニティに成っていくことでもあるのですね。
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