研究所サロンに参加して Ⅰ

 スライドに「人が上にも下にもならない、人と人の営み暮らし」というように書かれていた。(少し言葉は違っているかもしれない)

 今思うと「上も下もない」というのでなく「上にも下にもならない」とあるのに自分が反応したようだ。「人には上も下もない」という見方は、自分にとっては当たり前のことみたいに思ってはいる。

 話を聞きながらフト思い出した。何かの買い物したあとレジで「ありがとうございます」と頭を下げられると、少し自分が上になるような感じがするな、と思った。それは自分の中の意識や気分みたいなもののようではあるけど、そういう意識や気分になったりするというところに何があるのか?

 自分の思いとは裏腹に、自分の中に人に対する上下観があるということか? 「人に上下はない」と思っているけど、「人を上下で観ている」という実際があるということか? 客として扱われるときばかりでなく、年下の人に対してとか、新入社員に対する自分の実際はどうなのか?

 自分の中にある人間観・社会観というものに気付いていないことが多いようだ。
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