内観コースに小学生を受け入れて Ⅰ

 今回の内観コースには小学5年生の男の子を受け入れた。この子は去年の夏に奈良の方の内観研修所で内観体験をしていることもあり、研修所での暮らしにも最初から抵抗なく入っていけたようだ。その上、母親など身近な人に対する自分を①世話になったこと②して返したこと③迷惑かけたことという三つのテーマで思い出していく(調べていく)という内観の仕方にもスッと乗っていけたように思う。

 「自分を知るための内観コース」は文字通り自分を知るためのものだ。自分を知るためにも先ずは自分に目を向けて自分を客観視できるようにならなければならない。内観コースでは具体的なテーマで自分を調べるのだが、そのことを通して自ずと自分を客観視する目が養われていく。

 内観体験をしたあとに、わが子にもこういう体験をさせてみたいと言う人が多い。それは、わが子のことを思うとき、わが子にも出来るだけはやく自分を客観視する目を養う機会を用意してあげたいという切実な願いからでているように思う。子育てや仕事に忙しく追われる日常の中では自分に目を向けにくくなる、そんな親自身の体験からの自覚もあってのことだと思う。

 今回子供を受け入れるにあたって、自分に目を向けるとか自分を観察するとかいうことが子供においてはどんな感じなのだろう、子供の内観はどんなふうに進んでいくのだろうかという興味を持って臨んだのだが・・・
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