心の健康メモ12

May the Force be with you !

心の本質はエネルギーであるという話を聞いたことがある。自分でも考えてみると、何か行動するのは心が基になっているという実感もある。生まれたものが生きる方向へ行こうとするのは、生きる力というエネルギーが働くからではないだろうか。だから人間としての心が破壊されるとあまり長く生きられないらしい。もっと厳密にはこの心のエネルギー、人間だけにとどまらず宇宙自然界に通じるもので、肉体は消滅してもエネルギーは不変であるらしいが、そこまで行くとちょっと実感がない。しかし人間も宇宙自然界の一部であり、そのエネルギーが心を通して人を生かしているというのも否定できないと思う。
まあとにかく、生きるということは何かのエネルギーによるものではないだろうか。そのエネルギーは心にあり、生きようとする力を生み出している。

May the Force be with you ! フォースと共にあらんことを!

映画「スター・ウォーズ」でジェダイの騎士が口にする言葉。このフォースというのは心のエネルギーのことではないだろうか。いつも心のエネルギーと共にあることで、宇宙自然界の力を最大限に発揮する。若きジェダイ、ルーク・スカイウォーカーは師オビワンから「フォースを使え、ルーク!」と自覚を促される。
一方で、人間は怒り、疑い、貪欲という心の状態からも強いエネルギーを出すことができる。怒りを膨らまし強大な力を得る。これが暗黒面の力。怒りが起きる間違いに気がつかない限り、人間はたやすく暗黒面に引きずられていく。アナキン(ルークの父)は混乱や衝突の状況の中、判断がつかなくなり間違った選択をしてしまう。そして暗黒面のエネルギーを使うようになり、ダース・ベーダーとなる。これが今上映中の「エピソード3」の主題になっている。

怒り、疑い、不安、貪欲....。それが膨らみ暗黒面に入り込まないために、心のプロセスの間違いに気づくこと。そのためにはいつも自らの心を客観的に見つめ、正常化する自覚を持つこと。

May the Force be with you, always ! いつも心と共にあらんことを!
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心の健康メモ11

「一体」について考えたこと。

一体経営とか一体社会とか、一体○○と付けると、どうも形、現象面に引っ張られるように思う。○○からイメージを作るからかもしれないが、例えばみんなで寄って、何でも話し合って、仲良くやっているように見えたら、一体○○とか。イメージされた現象を作ろうとする。

「我執のない者が寄った社会が一体社会であり、そういう人達によって経営されるのは一体経営だと思う。」

我執のない人になること。そういう人のやることはすべて一体○○。
そこに焦点を当てるにはどうしたらよいだろうか?

1. 我執を取ることが目的ではなく、正常・健康で幸福になることが目的で、各自が自らの正常・健康な状態について調べてみて、それを知ること。腹が立つのは当たり前か?不安になるのは当たり前か?当たり前(それが正常)としている限り、それ以上はない。
2. 正常・健康になるものを妨げているものについて調べて気づく。
3. 妨げている原因、異常や間違い(我執など)を取り除く。その方法が必要。
4. 正常・健康で幸福な状態に復帰する。
おおざっぱだけれど、各人が調べる過程で自分の我執に気づき、幸福になりたいために我執に焦点を当てていくという道程。

焦点を当て自覚したいので、また体の例で考えてみたい。
正常・健康で言うと、体についてはその人が何をするにもまず健康体であることが重要視されている。健康体であってこそ、いい仕事ができ、スポーツなどでも能力が発揮される。人間のすべての行為の基盤に体の健康があるから、医療技術も発達し、会社などでも定期検診を取り入れ人間ドックに入ったりする。

人間の正常・健康な姿を知ることで、体の面だけでなく心の面についても、個人でも社会的にも重要視され、何をするにもまず体と心の健康に焦点が当たるのではないか。
心の面でも異常があれば、いい仕事ができない、能力も発揮されないということの自覚。異常、間違いの原因(我執など)を早期発見、早期治療できるよう、体同様に心の定期検診を採用する会社や組織もほしいものだ。

正常・健康な人でやる経営こそ一体経営であり、それを妨げている原因を自覚して焦点を当てていきたいと思う。
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心の健康メモ10

自分を知るための能力、智慧を開発すること。

第一段階として
・自分(人間)が思ったり考えたりしている内容は、あくまで自分(人間)が捉えたものであるということの自覚。好きなもの、嫌いなものというのと、好きだと思っている、嫌いだと思っているというのと。日常的にはこういう基本的なことも混同している場合が少なくない。
・人間の認識や判断能力の限界についての自覚。

この自覚があって初めて、「自分は今こう思っっているな、で事実はどうなのかな?」と行けるのだろう。(心の健康メモ1参照)

この能力の開発により.......(自分でもやりかけなので、感想とちょっとした予感も含めて)

自分の意見が大きくならず、突っ張れなくなる。
考えで決めつけられないという自覚につながる。
思いが妄想に発展しなくなる。

自分と思っている自分と、本当の自分とのちがいが明らかになり、
自分のものと思っているものと、そのものとのちがいも明らかになる。

思っていること、考えていることのプロセスを観察し把握することで、それが常に変化し固定できるものではないことが明らかになる。心が反応している対象を観察することで、すべてのものは固定することができないことが明らかになる。

今まで見過ごされていた心の反応に気がつくようになり、今まで目に入っていても見えていなかったことに気づくようになり、今生きているこの世界と心の間に「私」という概念が入り込まなくなる。自分を知ることは世界を知ることであり、世界と連動する私という実態。

まずは自分を調べるプロセスを体験し、いろんな角度から繰り返すことで、調べるプロセスを体得すること。焦点は調べた結果ではなく、調べるプロセス・能力。日常の中でも自分の心の状態に目を向け、心を健康に保つために、異常をキャッチし間違いを除去できるようになること。
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心の健康メモ9

心の面の異常・間違いはどこで発生するのだろうか?

うそをつくことが間違い?人を傷つけることが異常?そのこと自体もあるかもしれないが、もっとその前がありそうだ。なぜうそをつくことになったのか?なぜ人を傷つけることになったのか?その人はどういう状況で何を見て、何を聞いて、どう感じて、どう考えて....という実際の過程・プロセスがあるだろう。そのどこかに間違いの原因がないのだろうか?

現象と人間の心をつなぐ認識のプロセス。そのどこかの段階で間違いが入り込むことがあるのだと思う。そのプロセスの詳細についてはここでは省略する(自分で観察する必要がある)が、間違いが入り込めば心に異常を来たし、そういう心の状態での行為は異常といえるだろう。間違いが取り除かれれば、心は健康を取り戻し行為も正常になる。喜んだり、不安になったり、明るくなったり、暗くなったり。いったい何に反応して、どういうプロセスでそこに至ったかを調べて知るための能力をつけることが必要。またその人の能力だけでなく、社会的にも間違いや異常を発見する機能を持つ仕組みも必要だろう。 (つづく)
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心の健康メモ8

心と体の健康に焦点を当てた日常生活とはどんなものだろうか?

体と同じように、心についても、ちょっとした変化に気づくほど常に意識を心に向けているのだろうか?
様々な出来事に対して、見たり聞いたりして捉えているわけだが、その一つ一つについて心がどう反応しているのかを常に見ているのだろうか?
自分に向かい合うといっても、そういう時間を持つとかではなく、常に自分の心に向かい合っている状態で生きているということだろうか?

今の自分は、あまりにも心に向かい合っていない日常だからか、一々そんなことするのはめんどうくさいと思ったりもする。でもそう思うのは、もしかしたら自分の心の状態をキャッチする能力を今まで発達させてきていないからかもしれない。体とか現象に対しての能力はけっこうつけてきているが。社会的にも心に向かい合う能力というか、智慧の開発に焦点が当たってはいなかったのだろう。

今、その必要性を感じる。というのは、心が健康になるためには、心の異常、間違いをキャッチする必要があり、そのためには自分の心の状態を常に把握している必要もあるから。異常・間違いに気づいたら、その原因を見つけて取り除くという智慧による作業を行って、正常な状態に戻すこと。体についても心についてもそういう意識と智慧を持って日常を暮らす。 (つづく)
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