サイエンズ研究所によるCrossover Study Session 1 プロローグ



 人と社会の本質を研究する<サイエンズ研究所>の主催によるCSS(Crossover Study Session 新しきを創造する 垣根を超えた 研究セッション)が始まりました。研究分野の異なる研究者と語り合い、それぞれのテーマを投げかけ合いながらその本質に迫っていくというセッション。
 その第1回にお迎えしたのは、愛知学院大学経済学部の関根佳恵准教授です。サイエンズ研究所メンバーとのエキサイティングな様子を坂井和貴氏が報告しています。ここに3回に渡って紹介します。

 1  プロローグ(2018/3/??)
 2 「なぜ、今家族農業か?」(2018/3/??)
 3 「人が学び育つ環境とは?」(2018/3/??)


1 プロローグ

CSS(Crossover Study Session 新しきを創造する 垣根を超えた 研究セッション)始まる。

Body and soul are not two different things, but only two different ways of perceiving the same things. Similarly, physics and psychology are only different attempts to link our experiences together by way of systematic thought.
体と心は別のものではない。同じものを二つの違った方法で見ているにすぎない。
同様に、物理学と心理学は私たちの経験を一緒につなぐ系統立った思考による違った試みにすぎない。

これは、20世紀を代表する科学者、かのアインシュタインが語ったとされる言葉だ。
サイエンズ研究所は、3年間の準備期間も含めると、17年以上、「本質を探究し、人と社会の本来の姿を明らかにする」活動を行ってきた。
そして、アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティの存在が世の注目を集めるようになった、この数年、多くの学者、研究家、実際家が訪れるようになった。

その分野は様々だ。
環境共生学、都市工学、文化人類学、平和学、経済学、農業経済学、社会学、心理学、生命倫理学、教育学、美術芸術学、・・・
パーマカルチャー、トランジションタウン、エコヴィレッジ、NVC、ワールドシフト、チェンジザドリーム、ガイアエデュケーション・・・
医療関係者、福祉関係者、教育関係者、農業者、編集者、芸術家、ソーシャルデザイナー、政策決定者、大学生、高校生・・・
挙げたらキリがないが、最近気づいたことがある。
それぞれ分野や専門は違っても、何か同じものを模索しているのではないかと。
アインシュタインが言ったように、実際は「一つ」の同じものを、それぞれの立場から、研究したり、実践したりしながら掘り起こそうとしているのかも知れない。
「CSS」が発案されたのは、その時だった。
一見、全く畑違いの別のことを探究しているお互いが、知り合い、聴き合い、語り合い、研ぎ澄ますなかで、その「一つのもの」を見い出していけるのではないかと。

何のための研究か?
何のための実践か?
私たちは、何に向かっているのか?

この実験的な試みに、賛同し、協力していただける方を募ります。

そして、今回先ず手を挙げてくださった関根佳恵准教授(愛知学院大学)を迎えて、3月3日に第1回を開催しました。
今回は事情による時間の制約などもあり、十分なセッションとまでは至りませんでしたが、参加者は充実したエキサイティングな空間を愉しみました。そのサマリーを報告させてもらえたらと思います。



【Session Member】
関根佳恵(愛知学院大学経済学部准教授、SSFNJ呼びかけ人代表)
小野雅司(サイエンズ研究所 一般財団法人アズワン財団代表)
真保俊幸(サイエンズ研究所 産業獣医師)
坂井和貴(サイエンズ研究所 一般社団法人鈴鹿カルチャーステーション代表)
中井正信(Suzukafarm株式会社 理想の暮らしを語る会代表)
福田博也(サイエンズスクールJAPAN)

岩田 隆(アズワンネットワーク広報部)―進行、撮影


(つづきます)

>>> 2 「なぜ、今家族農業か?」
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