やれる心 やれない心

一緒にやりたい・やろう。 仲良くやりたい・やろう。 話し合いでやりたい・やろう。
・・・っていう人多いけど、「やりたい・やろう」だけでは、「やれない」ということを知らない。
飛行機を操縦したい・操縦しよう。だけでは、操縦できない、ことは分かるよね。
一緒にやるとか、仲良くやるとか、話し合いでやるとか、なんて、飛行機の操縦ほど難しくないけど・・・ね、でも、やれない人がホントに多いよね。しかも、その「やれない自分」を知らない。「やりたい・やろう」で「やれる」と思っている。

「やりたい・やろう」で始めたって、すぐに引っかかる、反感や対立感情が湧いてくる人、「やれる」訳がない。
「オレ」は一緒にやろうとしてるのに、「アイツラらは!」とか「それはないだろ!」とか「そんな言い方されたら!」などなど、感情を害して相手を責める。

そうなる人だと分かってるから、気を使ったり、言葉づかいを気をつけたり、機嫌をそこねないよう配慮してる、根回ししたり、遠まわしに言ったりしてる。
反感を買わないように、ナミカゼが立たないように、穏便に事が進むようにしている。
そういう処世術みたいなのを身に着けて、それをうまくやっていると、「一緒にやってる」「仲良くやってる」みたいに思い違いしているんだろう。

政治家も、学者も、事業家も、固い握手をかわして、一緒にやろうとしているけど、元々のベースが気を使いながらの間柄なんだから、たかが知れてる。心底共に話し合うなんて、できる訳がない。
日常の暮らしでも、仕事でも、家庭でも、相手の目を気にしながら、機嫌をうかがいながら、言葉や行動をつつしみながら・・・、
そんな気づかいの要る間柄は、かなわん! かなわん! まっぴらごめんダネ!

あの人が機嫌をそこねたら、まずいことになるから、ことがすすまないから、・・・と、
まるで地雷を抱えてるような人間関係社会組織。そんな状態で、うまくいけたり、ことが進んだりしたって、なんにもならん。
今の世の中、そういう気づかいばっかしと言っていいと思う。
それが、おとなの付き合いだとか、一緒にやるコツだなんて言ってる。アホか!
だから、根回ししたり、遠まわしに言ったり、機嫌をそこねないように気をつかってるのを、異状だとも思わなくなってる。不感症状態。

長くなるので、この辺でやめとこ・・・。
とにかく、内在する警戒心や敵対心、つまり、何かあると「心が離れる」対人心理の人は、そこの解決を優先しないと、絶対ダメだと思う。
そこに触れるのを怖れて、人と人がうまくやろうなんて、絶対無理だと思う。
人 間 観 | - | -