人間らしく成長し合える社会

①自分を知るプロセス
人間には、自己を観察する能力がある
 私は、このように見た、このように聞いた、このように体験した。
 そして、私は、こう思った、こう感じた、こう記憶している。
 私の頭の中に記憶としてある、見た、聞いた、体験したこと。
 実際にあった物事とは別に、私の頭の中に存在する記憶。

 ある・ない、やる・やらない、できる・できない、要る・要らない、等々
 自分の感覚器官で捉えたものを、自分の頭の中にある知識・経験などの情報によって判断している。
 不足や余剰、多い少ない、良い悪い、好き嫌い、不平・不満、
 実際にある物事とは別に、私の頭の中に存在する価値観や感覚。

 自己を観察することにより、自分の頭の中のことであるとの自覚が生まれる。
 自分自身を観察し、捉えようとするのも、自分の頭の中のことであり、
 観察しても、しなくても、どのように捉えても、捉えなくても、頭の中のものとは別に、実際の自分の存在がある。

 自分の頭の中で起こっていることを観察する。
 自分自身の存在を観察する。
 2006.12.13


②人生を知るプロセス
人間には、把握し、理解する能力がある
 人も物も自分も単独で個別に存在しているものは何もない。
 自分は親から生まれ、人類は動物から生まれ、生物は地球から生まれ・・・
 自分と呼んでいる個体は、生きている間の意識がある間の概念であり、
 その生命活動や生活行動は、過去から引き継がれたものと、周囲から齎されたものによって構成されている。
 意識するしないに関わらず、肉体的に精神的に、人間らしく、その人らしく、健康であろうとする作用が、生きている間、一貫して働いている。

 一生涯、単独での存在はなく、一瞬も止まることなく変化している。
 自分の人生も、人の人生も、切り離したり、固定して捉えることは出来ない。
 その人だけの人生というものはなく、どの人生も過去を受け継ぎ、未来を孕み、周囲から齎されたもので存在している。
 そして、いつでも誰にでも、そのものらしく健康であろうとする内なるエネルギーがある。
 人間は人間として、物はその物らしく、自分は自分らしく、生きる力、愛する力、生かす力
 人間を観察する。人間が生きて行為をする人の一生というものを見通す。
 自ずと人生の目的が理解できる。
 2007.01.28


③社会を知るプロセス
人間には、考察し、創造する能力がある

未完 (継続記述)



その社会が最も大切にしているものが、自ずと、そこの社会気風となる。
「人間らしく成長し合う」ことに焦点が定まると、制度・機構、政治・運営も皆それに適ったものになるのは必然と思う。

人間が知能を生かして、人間らしく成長していく過程を3段階に分けてみた。
知るための方法、成長するための方法など、方法面については、年齢や能力によって異なるであろうから、それぞれに適した方法を研究し考案する必要がある。
「知る」ということは、知識的な情報の記憶ではなく、順序・過程を経て自分の知能で理解し会得するということで、「知る」に応じて「人間らしく成長する」とも云える。

つづく
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