つれづれ無為乱筆1

凡ゆる現象の元には無現象があるのではないか。
それは、物理とか、その現象の因果関係とか、他との繋がりとか・・・・。
人間の思考・言動も、無現象が元になっている。
よって、人間の元なるもの、無現象が重要なのである。
それは、心の世界というか、或いは、魂とか霊とかというものかもしれない。
知能の働きは現象だが、知能の働きが無現象・心を大きく左右する。
知能の働きの元にある無現象。
無現象を科学する知能。

現象ばかりを扱うのではダメで、現象を扱うにも、真に現象を扱おうとしたら、無現象を知らねば、現象を知ることはできない。
物を知るには、必要な物理を知る。
人間を知るには、人間理を知る必要がある。
理は何にでもあるもので、理の顕われを「あり方」とも云えるし「真実」とも云える。
理そのものは無現象。
観念にも理に即した観念がある。本当の観念--観念理--理念
物理が明らかになれば、当然それに即して、物理を応用・実用して物を扱っていく。
観念理(理念)が明らかになれば、それに即した観念で生きていくだろう。・・・か?

現象を解明していくと・・・・・・・・どこまでが現象か?
磁力・電波・音・光・重力(引力)・・・欲求・感情・思考・・・(無形の現象)

観測・計測が高度化されて、現象を正確に捉えて応用・実用できるようになったと思っても、現象科学のみに立脚している限り、物の本質、つまり無現象は明らかにならない。

無現象は感じるものでなく、現象によって存在を知ることができる。現象を捉えて想像したり類推するものでもない。現象をありのまま受け取り、その現象がどういうものかと解明することによって、無現象の存在を知ることになる。
現象をありのまま受け取る・検べる・・・これができるか否かにかかっている。
真実を見つけ出すのも、人の心を知るのも・・・・これができるか否かにかかっている。

純粋客観科学に立たねば、無現象に届かない。

「理念」を云う前に、まず「事実」を知る。 事実の「成り立ち」を知る。
「この世界に固定しているものは何もない」「この世界に単独で存在しているものは何もない」・・・・ことを知る(とことん肚の底から体に染み込ませる)。

○ 理念から行ければ、本当に楽なんだけど・・・・・・
理念からいけない強い強い観念があるから。 その観念を棚上げ、取り除く。
既成の観念には多くの原因があるから、取り除くのは容易でないのか。
視点が、焦点が、「理念」の方にポイっと切り替わると、ナンデモないくらい簡単なんだけど・・・・。
豊かさ 楽しさ 平和 快適 安心 社会 幸福人生・・・・・
みんな、みんな現象で捉えないで、理念から行く。

心底求めているもの、欲しているものは、うわべのものでなく本当のものの筈なのだから、本当のものを得るには、本当から行かねば。
現象を観念で追っていても、本当のものに届かない。

○ 事実を見る聞く  そして  真実(本当)を見る聞く
本当の社会をつくりたい、本当の実顕地をやりたい等、思っていても、本当というところにたっていない限り、唱えているにすぎない。
本当を願ってやっている。それで実際にやっていることは、どうなのか。
「本当を」と思ってやっているのは、思っていないよりいいような気もするが、だからといって、「本当を」と思っている人と思っていない人と比べてみて、「本当を」と思っている人の方が、「本当を」やっているとは限らない。
「本当を」と思っていない人でも、本当の人がいる。
「本当を」と思ってやっていることに、どれ程の価値があるのか。
本当(真実)とは何か。
本当(真実)とは何かを明らかにしないで、本当を思う気持ちでやっている。
それは、本当(真実)を知らないからだ。

良かった、悪かった、できた、できなかった、進んだ、遅れた、儲かった、損した、増えた、減った、上がった、下がった・・・・・
本当(真実)か、どうか、という価値観。
今まで、そういう価値観を知らない人には、サッパリ分からない。
真実か、真実でないか、どうやって見分けるの? 自分の感覚?

○ 昼の世界に住むということ・・・・明るくて、よく見える。
暗くて見えないのに、真実か、どうか、なんて無理だと思う。
明るくて見えれば、一目瞭然、真実か、どうか、すぐ分かる。
「真実の世界」「昼の世界」は、凡てが真実ということではなく、真実か、そうでないか、が明らかな世界。太陽に照らし出されて、事実実態真相が明らかになること。
暗い夜の世界では、何が真実で、何が真実でないか、が分からない。
暗い見えない世界だから夜用の価値観になるのは当然。疑心暗鬼、みな思い思いバラバラの価値観で、キメツケ、思い悩み、恐る恐る暮らしている。
明るくてよく見える世界なら、自ずと昼用の価値観になる。

みんなの考えで、みんなの中でやれば、持ち味に合わせて、楽にやれるのに、
自分の考えでやろうとして、自活し、生計を立てる道を択る
みんなの中でやることへの不信か?、不安か?、窮屈感か?、親しくないからか?、打ち明けられないからか?
理 ・ 本 質 | - | -