サイエンズへの欲求プロセスについて



(概要)
人は欲求で動いている。
サイエンズという考え方も、人や物事の本質を知りたい、
世界はどのようになっているのか、自分はどのような存在なのか
などへの知的欲求が基になっているのだろう。

では人の欲求はどのようなもので、どのように出てくるのか?
サイエンズへの知的欲求はどのように発露するのか?
またどのような社会やコミュニティだったら、人は本質や真実、幸福への
欲求が発露しやすくなるのだろうか?


SCIENZ サイエンズとは
人の言動や、あらゆる事象について、固定・停滞なく、ゼロから、その背景や元にある内面・真相・原理を知ろうとする考え方を「サイエンズ」と呼んでいます。
サイエンズは、人間の知能を最大に活かして、科学的に本質を探求しながら、実現をはかる考え方を表しています。
SCIENZ 誰にでも備わっているであろう、幸福を願い物事の本質や健康正常な真の姿を知ろうとする自然な知的欲求の発露でもある。「SCIENZ 0号」より


それなのに・・・ 今日の主題

なぜ人は本質や真実に対する関心が薄いのだろう?

結論
①人間の認識機能や考え方の問題
②幸福欲求が成長する環境条件が整っていない

----------
サイエンズへの欲求プロセス

・幸福に生きることへの欲求が基になっている
・人の欲求はどのように生まれるのか?
・人の欲求はどのような特徴があるのか?
・人の本質、人間性からの欲求とは?
・自分らしく生きたい欲求=人間性の発揮

一人ひとりの幸福の実現
「自分らしく生きる」

基本理論とコミュニティついての解説

----------
一人ひとりの幸福の実現
自分らしく生きる


基本理論について
----------
1.幸福実現の欲求

生きる欲求
○欲求とは
それを満たすために
何らかの行動・手段を取りたいと思わせ
それが満たされたときに
快と感じる感覚のこと

○マズローの欲求階層説
ピラミッド状階層
⑤自己実現の欲求
・持ち味の発揮、自分らしくありたい
・より高く成長したい、より良くありたい
・自分の生きる目的や理想の実現
④尊敬への欲求
・自尊心、他から尊重、承認
・正当な評判、信望、地位、名誉
③社会的欲求
・何かに所属し愛情関係を保ちたい
②安全欲求
・安全、安定、依存、保護
・危険、恐怖、不安、混乱からの自由
①生理的欲求
・飲食、排泄、睡眠など

○欲求階層説の特徴
・欲求は満たされると欲求でなくなる
・基本的(低次)欲求が満たされてより
・高次の欲求が出現しやすくなる
・④までは欠乏欲求
足りないモノを埋めようとする
モチベーション(動機づけ)で
外からのモノで満たせる
満たされれば飽きがくる
本能的欲求
・⑤は成長欲求
あるモノが成長発達する
自分らしさの発揮
他から動機づけできない
外からのモノで満たせない
どこまでも成長し飽きることがない
欠乏欲求よりわかりにくい
制限されるのが最も苦痛
社会的な欲求
社会関連の中で満たされていく

----------
2.なぜ自分らしくか?

・一人ひとりにある
人格、持ち味、能力、特技・・・
・「自分の世界」で生きている
最高の「自分らしさ」を実現し、それで自分が満たされる
他との比較や競争ではなく

----------
3.自分らしくとは?

1)人間らしく
人間性
・もともと備わったもの
真、善、美、理知的、親愛、信頼、寛大・・・
正常、健康、真実、幸福・・・
・環境条件によって
社会システムの重要性
コミュニティの目的
・自然に発揮される
欲求の発露
幸福な状態
条件が整わないと出ない
強いてもがんばっても出ない

2)私はこの世界で何のためにどのように
生きていったらよいのだろうか?
・生きる目的・目標は?
事実実際の自分
サイエンズで
自分を知る
人生を知る
社会を知る
・その実現
幸福な状態
社会システムでサポートする

3)自分はこの世界でどのように
存在しているのだろうか?
・「有機的動的調和」
・自他:一つのもの
実際の何かがあるから → 自分が反応する
→ 自分という概念(意識)ができる → 自分が存在する
自分にとっての世界が存在する
一人ひとりの「自分の世界」で生きている
私秘的な世界
・あらゆるもの(自然)と
・物質面も精神面も
・全面的・総合的に
・常にとどまることなく
・自分らしさを発揮しながら
・世界から受けて
→動的にバランス良く調和し「正常・健康な人の状態」
→世界へ送っている
・有機的な全体の中の「自分」の存在
利己的と利他的を超越している
より良い自分⇒より良い世界
愛情に満ちた存在


---------
4.なぜ高次な欲求が発生しないのか?
人間性として備わっている欲求なのに・・・

人はなぜ
・本当の自分を知ろうとしないのか?
・自分らしく生きようとしないのか?
・真実や本質を知ろうとしないのか?
・本当の幸福を知ろうとしないのか?
・サイエンズへの欲求がないのか?

原因
①人間の認識機能の問題
自分の捉えたものを事実化してしまいやすい
固定する考え方
一人ひとりの問題

②基本的欲求が充足していない
本当や本質への欲求が抑えられている
例えば・・・
社会的な問題

コミュニティについて
----------
5.世界の状況

地球がもし100人の村だったら
・6人が世界の富の59%を所有しています
・80人は標準以下の居住環境に住んでいます
・70人は文字を読めません
・50人は栄養失調に苦しんでいます
・1人は瀕死の状態にあります
・1人は今生まれようとしています
・1人は大学教育を受けています
・1人はコンピューターを持っています

社会システムの不備が原因
・資本主義、市場原理、競争原理、グローバル経済・・・
・最も低次の欲求さえ満たされていない
・人間らしい欲求の自然な発露など望めない
・動機付けで社会に使われる人々

----------
6.サイエンズに基づくコミュニティ

○社会システムの要素
1)コミュニティ活動
(1)基本的欲求の充足
・政治・経済・制度・生産・流通・・・・
地域通貨、コミュニティバンク
コミュニティートレード・・・
・産業活動・・・地域貢献
・市民活動・・・衣食住のサポート
・社会気風・文化・・・情報の共有、価値観・文化の創生
安全・安心・安定・快適
愛情・尊重
生かし合い・保ち合い
・心理センター
自分の心をケアする
内観法
自分らしさ実現の前提条件

(2)自分らしさの追求、発揮の場
コミュニティがより良くなる
有機的動的調和の社会では
利己的=利他的

2)サイエンズスクール
(1)自分らしさ人間らしさへの欲求から
・知的(知る・学ぶ)欲求
人、人生、社会、世界・・・
(2)サイエンズへの欲求
・人間らしく自分らしく生きたい
正常、健康、真実に生きたい
  
自分はこの世界で何のためにどのように
生きていったらよいのだろうか?

自分はこの世界でどのように
存在しているのだろうか?

・有機的動的調和の存在
・価値観や人格形成
・自己愛、家族愛、組織愛、社会愛・・・
・考え方の革命が必要

(3)サイエンズで考え行動できるように練習する
人材養成
・コミュニティ活動がより促進される
・自分の持ち味、才能を見出す

3)サイエンズ研究所
・人間や社会、世界の本質について
・幸福条件の解明
・コミュニティ活動、サイエンズスクールとの連携

○アズワンコミュニティ
1)会社経営
(1)自分は何のために
会社を経営しているのか?
財務会計報告書上の資産
会社の人材資産

(2)自分はなんのために
仕事をしているのか?
仕事とは?
・自分らしさ実現のため?
有機的動的調和の状態に
心の健康・安定・快適
人間らしい幸福の実現
高次の成長欲求
・自分を認めてもらうため?
・家族のため?
・安定した職に就くため?
・食べるため?

(3)人をどのように見ているか?
人間観?
①人は指示管理しなければ、仕事をしようとしない
アメとムチで動機付けないと働かない
・競争、義務、ノルマ、報酬
・外からの動機づけ
・不足感を満たさせようとする
・ハングリー精神

②仕事は趣味と同じく、主体的な欲求で行う
金銭報酬よりも、目的や意義にやりがいを求める
・人間性からの成長欲求と発露
・内からの動機づけ
・満たされた状態からのさらなる欲求
・環境条件を整えて
・基本的欲求の充足
・人間らしい高次の欲求の解放

(4)会社の目的
①基本的欲求の充足の提供
・経済的支援
賃金、地域通貨、ポイント、物資・・・
精神的充足
・人の価値を知る、尊重する、認める、任せる、
適材適所、つながりを深める
会社や同僚への信頼、愛情
安心、快適

②自分らしさ発揮の場
・持ち味、才能、技術を伸ばす
・管理しなくても、自ら主体的に

(5)会社の目標
①心の満たされた健康な人になり合う
個人の目標と会社の目標に矛盾がない
私の目的は何か
持続可能な会社経営の成功
人間性重視によるもの
親和・協力によるシナジー効果で 競争原理でなく
有機的動的調和の会社経営

(6)実現にむけて
二つの成果
①人的成果
・心の健康な人の養成
・一人ひとりの幸福実現
②結果的に
利益向上、生産性向上、品質向上・・・
→会社が良くなる

→社会が良くなる
・地域貢献活動
・地域に愛される会社

これは資本主義、市場原理の考え方の真逆
人材への投資が重要

(7)社会システムを使いこなす
・会社も小さなコミュニティとして
社会システムの要素を備える
基本的欲求が充足され
成長欲求が伸びるように
サイエンズスクールの活用
人的成果が起点となる
・研究活動の活用と支援

----------
2)組織運営
3)家庭
4)ミーティング
研究所サロン | - | -