理知的生活のすすめ

-人間が正常・健康・真実に生きるための要素の解明と方法について-

私たちは日々現実の中で生きている。真実というものものに包まれて存在しているのではないだろうか。それなのに現実そのまま、真実そのままが見えていないで誤解をしているとしたら....。真実そのままに生きることができていないとしたら....。それはなぜだろう?自分を見誤り、世界を誤解しているから、真実が見えないから、あらゆる問題が発生してくるのではないだろうか。怒りや憎しみ、渇望や執着など現実には存在しないものが、実在するかのごとく錯覚され、自分の心とからだを苦しめ周囲へ影響を及ぼしながら、異常な社会現象を引き起こしているのではないだろうか。目の前にあるものがそのまま見えないのには必ず原因がある。人と人とが相容れず誤解し争い合うのには必ず原因がある。人間として正常でないもの、異常な何かが発生している。それは何だろう?

では、人間が正常のままに、健康なままに、真実のままに生きるためにはどのようにしたら良いのだろうか。その実現のために、人間に備わった理知的能力を育成し発揮することで、根本原因を解明し異常要素を修正して、人間そのままの人間らしい生活をすることはできないだろうか。

ここでは理知的生活を実現するために、以下3つの段階に分けて、それぞれ個人からと社会環境・機構からの2つのアプローチで考察を試みた。また既出の資料や現在試験的に実施されている方法については、特に{注}を付し別項にて参考資料とした。

(1)3つの段階
1.心が落ち着いていること。平静であること。
2.理知的能力を身に付け伸ばすこと。
3.正常・健康・真実に焦点を合わせて理知的生活をすること。
(2)2つのアプローチ
1.個人からのアプローチ
2.社会環境・機構からのアプローチ
理知的生活のすすめ | - | -