研究所サロンに参加して Ⅱ

 研究所サロンでの何人かの人の発言(感想)が印象に残っている。
 
 ある人は「競争とか服従とか当たり前になっていて、それを不健康とも思わない、そんな自分がいる」というようなことを出していた。それを聞いて、育ってきた過程もあるけど、今のその人の職場環境にもよるのだろうと思った。

 今の社会(世の中の多くの人)には心の健康という観点も希薄なのかなと思った。職場自体が上下観や競争原理で組織されている(動いている)のだろうから、自分を振り返る機会がなければ、競争心や上役に対する服従ということが当たり前になってくる。それを不健康とも思わない。

 またある人は「ここに来て(?鈴鹿に来て)、自分の心が正常(健康)でないことが分かるようになった」みたいなことを出していた。それを聞いて、そういう面があるなと思った。自分の中にも、心が正常かどうか健康かどうかという観点が養われてきているように思う。心の不健康ということで、優越感・劣等感とか不足感とかいろいろ上がっていたが、自分でも何か頷けるものがあった。

 ただ、今書いていて思い出したのだが、ある人が、不足感?についてだったかどうかよく覚えていないが、いわゆるハングリー精神というようなものを肯定する(?)ような発言をした。それを聞いたときの自分の中には、認識の違いというより、何か「この人分かってないな」みたいなものがチラッと出てきていたようだ。ハングリー精神というのは自分の分類では心の不健康に入る。そんな知識を振りかざして人を判定する自分がいたようだ・・

 正常と異常、健康と不健康を頭で分類することではなく、研究所サロンでの話を手がかりにして、自分の中(心)にあるものをよくよく検べてみることだなと改めて思った。 
心の健康 | - | -