研究所サロンに参加して Ⅳ

 スライドに「言われた通りやるの(言われた通りやる子)が良い子」みたいなことが書かれてあった。(自分の記憶に残っている印象だが)

 それを最初見たとき、「自分はそういう見方はしないな」みたいものが自分の中にはあったように思う。少しして「自分が何か子供に声かけたとき、その子が自分の言う通りやらなかったら、自分はどう思うだろうか、その子をどう見るだろうか」みたいなものが自分の中に出てきた。「何かその子に対してやっぱ面白くないものが出てくるかもしれない」とか思ったようだ。(それほど明確に思考したわけではないが、そのとき自分の中に出てきたものを言葉で表現するとこんな感じになる)

 自分の中の反応の変化を通して思ったことだが、「言われた通りやるのが良い子」みたいな見方は一般常識で、自分はそういう見方はしないと頭では思っていても、自分をよく見るとそれも怪しくなってくる。

 研究所サロンで、他の人の見方や考え方に触れて、なるほどそうか、そういうことかと理解同調しても、それが頭だけでのことなのか、実際の自分に即して(自分の実際に目を向けながら)受け取っているのか、その辺の違いは大きいように思う。

 以前は、いろいろな見方考え方を知識観念として自分の中に入れるだけで、自分に目を向けることをほとんどしなかったように思う。ちょっと大げさになるかもしれないが、自分を知らずして知識観念(思い)を膨らませるばかり、そんな生き方をしていたようだ。それでは、今はどうなのか?・・・
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