印象記 Ⅰ 

孫ホジョンは生後6ヶ月のころはまだ寝返りを打てなかった。

手足はかなり激しく動かすようになってはいたが。特に足をバタバタと屈伸させる運動は印象的だ。足の動きのスピードはかなりのもので、大人が走るときの足の屈伸速度よりも速いのではないかと思われるほどで、その運動量も結構なものだろう。見ているとしょっちゅうやるから、『あれだけ動かして、よくも疲れないものだな』と感心するほどだ。

そのうち先ず左側の寝返りが打てるようになり、しばらくして両方向で寝返りが打てるようになり、間もなく生後8ヶ月になる最近では、障害物がない限り自由に寝返りを打って部屋中を動き回るようになった。自分ひとりでは出来ないが、こちらで起こしてやると、しばらくはそのままお座りしていられるようにもなってきた。

この2ヶ月の間に、一箇所に留まっていたのが、そこらを自由に動き回るようになった。そのうち自分でお座りや這い這いもできるようになり、あと何ヶ月後かには自分で立ち上がって歩けるようにもなるのだろう。それなりの過程はあるにしても、ホジョンの身体動作における、この短期間での変化には目を見張るものがある。

変化していくのは、ホジョンの身体やその動作ばかりではないだろう。その内面(心理面?)の変化にも大きなものがあるように見受けられる。身体にしてもその内面にしてもその変化するスピードは、幼少の頃ほど速いのではないかと思う。
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