問題を解消するための方法についての覚書 Ⅱ

自分のことを書いて表現してみるということが、自分を客観的に見るキッカケになることもある。

実際にあったことや、そのとき自分はどんな気持で何を考えていたかということをできるだけ思い出しながら具体的に書いてみる。頭の中だけで思ったり振り返ったりするだけだと、今の思いや感情に左右されやすいが、振り返りながら書く、書きながら振り返ることで、冷静に見れる(客観的に見れる)ということもあるようだ。

書くことで、そのことが自分(の思いや感情)から離れる、そんな作用もあるのだろう。

自分のことを書く(表現する)ことは、自分を対象化(客観化)することだとも言える。

また書いて表現しようとすることで、自分の中にある記憶が引き出されてくるという面もあるようだ。

もちろん書かれたことがすべてではないわけだが、書くことにまつわる作用が、自分を客観的に見ることを促すことになるのではないか。内観コースでは自分史を書いてもらうことがある。誰かが読むために書くのではなく、一時的にも冷静に客観的に自分を見れるようになるということに主眼が置かれる。

冷静になってより客観的に見てみると、自分が今まで自分の思いや感情を差し挟んで見ていたことが何か違うなと本人も気付く。そう気付くことで本人の中で、さらに冷静に客観的に見てみようという意識も働くのではないだろうか。
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