問題を解消するための方法についての覚書 Ⅰ

自分が心に抱えている問題を、たとえば、他の人の言動にひっかかり、それで相手に対する反発(対立感情)を抱き、それがわだかまりとして心に強く残っていることなどを、早く解消して本当に楽になりたいと思うならば、そのことから逃れようとするのではなく、そのことに向き合ってよくよく検べること。

そのことに向き合うという場合の、そのこととは、相手の言動ではなく、相手の言動に自分がひっかかったということ、つまりそのときの場面といったらいいだろうか。相手がいて自分がいて、相手の言動があり、それを聞く自分がいる、そういう場面と向き合う。そこにいる自分とも向き合う。

そういう場面とそこにいる自分と向き合うということは、そういう場面とそこにいる自分を客観的に見るということ。客観的に見るということは、感情を混じえないで、主観(善悪良否の判断)を混じえないでありのまま見るということ。自分(の感情や主観)から放してありのまま見ることともいえるかもしれない。

その場面とそこにいる自分とに向き合えてこそ、自分から放して客観的に見ることができてこそ、それを検べることができる。客観的にといっても、より客観的にという方向のことで、本当に客観的に見れているかどうかということは、いつもあるわけだが、客観的(ありのまま)に見れる度合いに応じて、強い感情も薄らいで検べやすくなる。

検べる前に、まずは、そのこと(の場面と自分)を自分から放してどれだけ客観的(ありのまま)に見れるかどうかということがポイントになる。いや、そこは、そこをクリアーしたらほぼ問題は解消しているといえるほど大事なところだと思うが、心に問題を抱えている人にとっては、そこがなかなか難しい。そこで、何か具体的な方法が必要になってくる。
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