―― 「知らない」自分という自覚 ――

2005.11.03 Thu

「知らない」自分という自覚

○○さんって知ってる? ○○という芸能人のスキャンダル知ってる? ○○であった事件知ってる? ○○の作り方知ってる?・・・ 「うん、うん、知ってる、知ってる。」
果たして、いったい、何を、知っているんだろう?
テレビなどで見たり聞いたりしたことが、自分の口から、すらすらと出てくる。私は見たから、聞いたから「知ってる」ということか?
その実は知らなくても、知った気になっている、知ってると思っている

①知らない自分を知らない・・・・自分は知っていると思っている。
②できない自分を知らない・・・・自分はできると思ってやっている。
③服を逆さに着ている自分を知らない・・・自分は普通に着ていると思っている。
 ----この場合、人から指摘されて着直したとしても、自覚とは関係ない。
④願っていることと逆を向いている自分を知らない・・・・自分は願っている方に向かっていると思っている。

自分の実状を知らないで、自分の思いに任せて、やろうやろう、なろうなろう、としているのかな。

③の例なら誰の目にも明らかな滑稽な姿だけど、それ以外に、みんなもそうしてる、自分も気付かない(悦にいって、気を良くしている)滑稽さ・・・些細な日常生活の隅々に、いっぱいあると思う。
気分が良くて楽しいと、覚醒剤のようなものでも良いことしていると思いがち。

人間らしい人間になるために、始まりは現状の自覚から。
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