内観の一コマ②

ある人が、配偶者に対する自分を調べてみて、「ずっと○○をしてくれなかった」という印象だったのが、実際を調べてみると、ほとんどの期間、そのことはしてくれていて、少しの期間、そのことをやっていなかったというのが事実だったようだ。
(「やってくれなかった」というのも、「○○してくれるのは当然」と決めつけていたという自分の姿も見えてくる)
が、その期間の印象が強烈で、その人に対して、○○をしてくれなかった人となってしまって、自分の中では、「ほとんど○○をしてくれなかった」というのが事実化してしまっていたのだ。

自分の印象・記憶と、事実・実際とのあまりの違いに、しばらく戸惑う。
が、実際を調べ、よくそこを見てみると、実際を認めざるを得ない。
自分の中の歴史が塗り替えられる。
そこから見ると、その人に対する心持も印象も変わってくる。
おのずと、自分自身も変わってしまっている。
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