内観・・過去を調べることから

ある人の例になるが、その人は、思春期の頃、親からある出来事で怒られたことがキッカケで、その親に対して悪感情を持つようになり、それが強いキメツケになり、それまでは愛情をかけて育てられていたらしいのだが、その記憶も消し(無意識的に消してしまうようだ)、子供時代、その親からは何もしてもらっていなかったという記憶になってしまっていた。また、その事件以来、その親との関係はもつれ、その後数十年、そのキメツケの観念から来る観方で接し続け(こういう関係は雪だるま式に悪循環していく)、双方が傷つけ合う人生になってしまったようだ。

それが、内観で、その親に対する自分を、実際に即して調べていくと、幼少期より、様々な形で愛情をもって、世話してくれていた親の姿が見えてくる。何もしてくれなかったという記憶が、崩れていく。
また、思春期にあった出来事も、その出来事で「なんとひどい親なんだ」と、確信的に思うに至った訳だが、調べてみると、あいまいなことで、親をそのようにキメツケられるようなことでなかったことも見えてくる。
しかし、そこでキメツケたことから、過去の記憶も変えてしまい、その人に対して悪感情を持ち続け、自他共に苦しむことになってしまったことも見えてくる。

自分史を振り返ることで、実際の姿が見えてくる。また、どこから人との関係がこじれたかも見えてくる。そして、キメツケ(我執)の害毒というか、そこから来る影響の大きさも実感できてくる。

キメツケの元、その発生のメカニズムは、自分を知る基礎コースで調べていくテーマなのだろう。
自分を知るための内観コース | - | -